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ブログ・コラム
朋有り遠方より来たる
2018.05.30
# 一級建築士代表取締役 永井剛の「今、僕が想う事」
毎年の事ですが、6月の梅雨時はジメジメして不快ですね。
私は例年とは少し違って、雨模様の屋外をながめていると、ある友人のことが思い出されてなりません。
先日のある雨の日のこと。受付の女性社員から「外国人の方が訪ねてきて、お願いがあるみたいです。」ということで、私と嫁さんと二人で受付に行ってみると、そこには大きなリュックを背負った外国人男性が。どうやら英語は話せるようでしたので、20年ぶりくらいのあやしい英語で会話を試みると、外の軒下にテントを張らせてほしいというのです。
彼は28歳のフィンランド人で、名前は「ペッカー」だということ。日本が大好きで、鹿児島の南端から北海道の北端まで、歩いて旅をしている途中だということ(ヒッチハイクは簡単でつまらないからって)。仕事はウェブデザイナーで、半年の休暇をとって来ていること。いろんなことを教えてくれました。
ペッカーと話しているうちに、「こんなに日本を好きでいてくれるんだから、何かしてあげたいな。」と、素直にそう思いました。ちょうどその日の夜は、子供たちの凧の色塗りがあったので、宿を手配して、彼を一緒に連れて行くことにしました。
案の定というか、「サムライ!」などと、凧の絵柄に大興奮のペッカー(笑)。子供たちと一緒に凧作りを楽しんでいました。そのあと私の家族と一緒に、冒険の旅のエピソードなどを交えて楽しく食事をしました。
そして宿まで送ると、彼は感激で涙しながら「ありがとう」と言ってくれて、最後は固いハグでお別れしました。国境や年齢をこえた友情ってのもいいもんですね。
インスタグラムで近況を見る限り、今は山形で元気に旅を楽しんでいるみたいです。頑張れ、ペッカー!